[UPDATE] Elemental Linkでソフトウェアの手動アップデートやリモート再起動ができるようになりました!

[UPDATE] Elemental Linkでソフトウェアの手動アップデートやリモート再起動ができるようになりました!

Linkデバイスの紐付いているMediaLive ChannelがRunningの状態でも、メンテナンスとしてソフトウェアップデートが可能になりました。リモートからLinkデバイスの再起動もできるようになっています。
Clock Icon2022.07.31

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

はじめに

清水です。本エントリではAWS Elemental MediaLive用のセットアップ済みライブエンコーダデバイスとして動作するAWS Elemental Linkのアップデート情報をお伝えします。Linkデバイスでソフトウェアの手動アップデートならびにリモートからの再起動が行えるようになりました。こちらのアップデートは2022/07/31現時点でAWS What's Newには記載がありませんが、AWS Elemental MediaLive User GuideのDocument historyから確認することができます。(2022/07/19に更新されたようです。)

Document history for user guide - AWS Elemental MediaLive

AWS API Changesでも、これに関連するアップデートを確認することができます。

本エントリでは、実際にLinkデバイスのソフトウェアの手動アップデート、リモートからのデバイス再起動を試してみたのでまとめてみたいと思います。

Linkデバイスではソフトウェアアップデートがある場合、電源がonで利用しているMediaLive Channelが停止されているタイミングで自動的にアップデートがインストールされます。しかしユースケースによっては、MediaLive Channelを定期的に停止できず、MediaLive ChannelをRunningの状態のまま手動でソフトウェアアップデートのタイミングを制御したい、という場合があるかと思います。

今回のアップデートで、マネジメントコンソール(もしくはAPI)経由でソフトウェアアップデート(メンテナンス)を実行開始を制御できるようになりました。MediaLive Channelの停止は必要ありません。ソフトウェアアップデートの際にはLinkデバイスからの映像は途絶えますが、Linkデバイスの冗長化を行ったり、MediaLive側で代替となるコンテンツを準備するなりで、MediaLive ChannelをRunningの状態のままLinkデバイスのソフトウェアアップデートが可能になりますね。

実際に所有しているLinkデバイスでソフトウェアアップデートがあったので、動作を確認してみました。まずLinkデバイスを電源onにする前の状態です。すでに「Software up to date」の表示がありますね。

MediaLiveのChannelには紐付けていない状態ですので、このままLinkデバイスの電源をonしインターネットに接続されれれば、ソフトウェアアップデートが走ります。このときの挙動は以下エントリなどを参照ください。

今回は手動でソフトウェアアップデートを実施するため、Linkデバイスの電源はoffのまま、このLinkデバイスと紐づくMediaLive Channelを作成してChannelをStartさせました。この状態でLinkデバイスを電源onし、インターネットに接続してもソフトウェアアップデートは実施されず、Linkデバイスに入力している映像でMediaLiveによるライブストリーミングがはじまりました。自動ソフトウェアアップデートの条件、「利用しているMediaLive Channelが停止している」にマッチしていないためですね。

この紐付いているMediaLive ChannelがRunningの状態のまま、Linkデバイスのアップデートを行ってみます。マネジメントコンソールのデバイスの画面、[Start maintenance]ボタンを押下します。

確認のダイアログが現れますので、[Start]でメンテナンス適用をはじめましょう。

今回は[Start]してすぐにLinkデバイスからのストリーミングが停止されました。しばらく、デバイス本体のランプが消灯したり、赤や紫に点滅したりを繰り返します。およそ7分ほどでLinkデバイスからの映像が復活しました。

Linkデバイスのマネジメントコンソール上での表示も、以下のようにDevice stateがIdleになったり、Unknow/Disconnected状態になったりします。

アップデートが完了するとDevice statusはStreamingになり、MediaLive Channelでの利用も再開されます。なお今回は複数のソフトウェアアップデートがあったためか、ストリーミングが再開されてもまだ「Software not up to data」の表示が消えないままでした。

MediaLive Channelの状態も確認しておきましょう。以下のように、メンテンス中の7分ほど(19:39から19:46ごろまで)、アラートが上がり、Network入出力もほとんどない状態(映像をストリーミングしていない状態)でした。

Linkデバイスの再起動をリモートから行ってみた

もう一つのアップデート、Linkデバイスのリモートによる再起動についても確認してみましょう。これまで何らかの事情でLinkデバイスを再起動したい場合、本体の電源を切る(つまり電源コンセントを抜き、電源を断つ)手段しかありませんでした。今回のアップデートでは、マネジメントコンソールからリモートでLinkデバイスの再起動が行えるようになりました。Linkデバイスが離れた場所にある、といった場合に活躍しますね。

マネジメントコンソールのデバイス詳細画面を確認してみましょう。[Reboot device]のボタンがあります。押下するとダイアログが現れますので、確認して[Reboot]します。

再起動についてもLinkデバイスと紐付けたMediaLive ChannelをRunnigの状態のまま実施しました。Linkデバイスでは数回、デバイス本体のランプが消灯したり、赤く点灯したりを繰り返します。この間、MediaLive Channelへのストリーミングは中断されています。マネジメントコンソールのLinkデバイス画面でも、Disconnect状態になります。

3分ほどすると、Linkデバイスからのストリーミングが映像が復活しました。MediaLive Channel側の状態も確認しておきましょう。19:53から19:55ごろまでストリーミングが途絶え、アラートが上がりNetwork入出力がほとんどない状態でした。

まとめ

AWS Elemental Linkのアップデート、リモート操作による手動でのメンテナンス(ソフトウェアップデート)ならびに再起動について、実際に動作を確認してみました。手動メンテナンスの実施は定期的に停止しない想定のMediaLive Channelに紐づけている場合は必須の機能になりますね!またLinkデバイスの大きな特徴の1つは、電源とネットワーク、映像ソースだけ準備しておけばデバイスから離れて作業が完結することにあるかと思います。手動での再起動操作が可能になったことで、これがさらに強力になったのではないでしょうか。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.